ハリマオレポート

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南郷・十文字台地の蕎麦畑。
これが「うつくしま ふくしま」ではなかったのか?


カレイドスコープでは、原発、地震の他に、国際問題、社会問題までマクロな視点で。
アーバン・プレッパーでは、原発・放射能、地震、食の安全が中心となります。

重大な事案については、両ブログに同時掲載します。


この記事は、後に新しい情報、あるいは隠蔽されていたことが発覚したため、しっかりとした「事実」として記しておくことを目的としています。

福島県は佐藤雄平によって、アイデンティティを喪失した

私は、福島県には仕事で、あるいはレジャーで数十回行っています。記憶にあるだけでも50回以上。
仕事では、「ある場所」の開発のプランを立案するというので、福島の役所の開発指導課というセクションに通ったことがあります。

「ある場所」というのは敗戦の色濃くなった頃、天皇をかくまうために完全な自給自足体制を整える目的で、(秘境駅で有名な)福島の山深い土地を開墾した場所です。

ここに一切、環境に負荷を与えない環境サイクル型・定住タイプの別荘群を建てるという計画がもち上がりました。
そのドラフト案をつくるために現地に入りました。

地元の農協さんに案内されるまま、山の中をほうぼう歩き回ったのですが、そこで出てきた言葉は、「福島は、もう東北とは言えない」という言葉でした。
彼らは、「福島は東北ではなく北関東だ」と言うのです。

関東のような人口密集地帯のどこがいいのだろう。「うつくしまふくしま」って、素晴らしいじゃないか。
現地視察を終えた帰りの道中、「福島は、いったいどこに行こうとしているのだろうか」と考え込んだことがあります。

福島は、近代化への道を原発によって切り開こうとしました。
40年前は過疎対策。
辛酸をなめ続けた人々は、原発が「別の世界に連れて行ってくれる」と考えたのです。

前の知事、佐藤栄佐久氏は、当初、原発による地域活性化路線を歩んでいましたが、東京電力による福島第一原発のトラブル隠しが発覚した後、いったん了承したプルサーマル計画を白紙に戻したのです。

また、佐藤栄佐久氏は、道州制を否定しており、「道州制によって、大都市一極集中を招いてはならない」と主張してきました。

「合併しない宣言」を出した福島県矢祭町に感銘を受け、福島県は市町村合併を強制せず、合併する・しないにかかわらず市町村に対しては支援を行っていく考えを表明。

佐藤栄佐久氏以外にも、田中康夫(日本新党)が「合併しない市町村も支援する」立場を明確にするなど、「ふるさとのアイデンティティ」こそが地域振興の柱となる、という考えを表明したのです。

今は、飯館村が、福島のアイデンティティを守っています。

長い歴史の中で、培われてきた地域の文化・風土を受け継いでいこうという住民の活力こそ必要だと考えていた佐藤栄佐久氏は、まさしく東電、原発推進の自民党、霞ヶ関の官僚にとっては、「目の上のたんこぶ」だったのです。
その結果、佐藤栄佐久氏は、冤罪によって逮捕されました。

判決後の記者会見で「検察が作り上げた事件で、有罪は納得できない。上告を検討する」と述べたのですが、受け入れられることはありませんでした。

高裁の判決は佐藤前知事を有罪とする前提が全て崩れているにも拘わらず、『無形の賄賂』や『換金の利益』など従来の法概念にない不可思議な論理と論法で、強引に有罪にしている。(以上、Wikiより一部抜粋)

まったく不可解極まる判決であり、一体何の罪で有罪になったのかが、全くわからないような内容になっている。

まるで、当初から疑われていた「原発を造るための国策捜査」に沿って、裁判官が判決を下したのかとさえ思える内容でした。
いずれにしても、福島の司法は機能していないか、腐敗しきっています。
地元警察も、ある意味、東電に蹂躙されているのです。

「誤った近代化のために原発を推進しようとした人間たち」が佐藤栄佐久知事を罠に嵌めたことは明らかです。


そして、福島県の有権者は、次の下劣極まりない知事に投票してしまったのです。

このとき、住民は美しい福島を棄てたのです。
それは、郷土のアイデンティティの喪失を意味します。

私は、農協のお偉いさんが、「福島は東北ではない。北関東だ」と言った意味が分ったのです。
そして、私がお会いした役所の連中のけだるい態度も合点がいったのです。とにかく、福島の役所は、やる気が微塵も感じられない。

東電、自民党、霞ヶ関にとって、「使えるバカ」が次の知事になってから、福島県は一気に原発王国への道をまっしぐら。

前の佐藤栄佐久知事時代には、福島第一原発で働く複数の作業員から内部告発がありました。「ふくいちは危険な原発だ」と。

佐藤雄平は、こうした作業員の必死の内部告発を反故にして、危険なプルサーマル計画を推進したのです。
それを後押ししたのが、自民党でした。

地元の自民党福島県連は全党一致でプルサーマル推進。
民主党は賛否が分かれた。

青森県 津島雄二 江渡聡徳  大島理森 木村太郎
岩手県 鈴木俊一
宮城県 土井亨 秋葉賢也 西村明宏 伊藤信太郎 小野寺五典
秋田県 御法川信英
山形県 遠藤利明 遠藤武彦 加藤紘一
福島県 亀岡偉民 根本匠 吉野正芳
比例 坂本剛二 中野正志 佐藤剛男 玉沢徳一郎 二田孝治 渡部篤 金田勝年

以上衆院選自民党東北候補者(全員プルサーマル推進)

プルサーマル 東北の候補者に聞く 自民全員が「推進」 


この連中は、プルサーマルが危険だと知りながら、福島県の有権者の集票のために、その福島県民を始めとする東北の人々、関東の人々の命を売り渡したのです。

この他、いつ重大な事故が起きてもおかしくないと言われていた福島第一原発には7号機、8号機の建設計画まであったのです。
さらに、南相馬市には、出力82万5000キロワットの浪江・小高原発建設計画まで始まろうとしていたのです。

原発に狂った知事と住民がいたのです。

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そして、プルサーマルの3号機は核爆発を起こしました。
水素爆発ではありません。核爆発でした。

3号機建屋の最上階にある燃料プールの燃料棒が即発臨界を起こしたのです。



ガンダーセン氏は正しかったのです。
彼は、日本のテレビをインターネット経由で観ただけで、燃料プールに格納されている燃料棒が即発臨界によって核爆発したと分析したのです。


このフラッシュは、3号機建屋を拡大して、コマ送りにしたものです。
3号機建屋の南側(フラッシュでは右方向)の最上階部分から、オレンジ色の発火が見られます。
この位置には、使用済み燃料プールがあります。

これは、プールの核燃料が、水素爆発をトリガーとして、一瞬にして核爆発したことを示すものです。

日本の原発学者のうち、誰一人として3号機の核爆発を指摘した人はいません。
京大原子炉実験所の小出裕彰でさえ、最初は水素爆発であると言っていたのです。(後に、核暴走の可能性を認めた)

このとき、原子力安全・保安院の西山審議官は、
「1階近くにあるモニタリングでは、毎時20マイクロシーベルトです。
これは、一般大衆が1年間に浴びても、まったく差し支えない、という値の50分の1であります。
その程度の小さなものです」。

西山審議官は、詐欺師レベルの大嘘をついていることを自覚しているので、声が上ずっています。

毎時20マイクロシーベルトの環境というのは、1年間で175ミリシーべルトです。
東京の平常時の平均的な空間線量は0.05マイクロシーベルトです。
その400倍の放射線量なのです。

彼に、公僕以前の人間としての良心がわずかでもあれば、職を賭しても避難を呼びかけたでしょう。
しかし、驚いたことに、この後、保安院の連中は、福島県民に何もアナウンスすることなく、自分たちだけ福島県庁に逃げてしまったのです。

彼のほうはというと、この仕事が終ると、なんと保安院内の若い女性職員と不倫を楽しんでいたのです。
西山は、確実に「未必の故意」のかどで刑事責任を追求されるべきです。

一方、官邸の枝野は、3号機の爆発直前に、
「メルトダウンの状況にはない。万一爆発しても、周辺の皆さんに影響を及ぼす状況は生じない」と強調までしていたのです。
枝野は、福島の人たちから避難の機会を奪って、赤ちゃんにまで過酷な被曝をさせたのです。
証拠の動画:

細野豪志は、後になって、「国民がパニックになるのを恐れた(から嘘を言って致死量の被曝をさせた)」と記者会見で、いけしゃあしゃあと言い放ったのです。もう開いた口がふさがりませんでした。

パニックになって、右往左往、わなわな震えて何もできなかったのは「コイツラ」の方なのです。

それでも、こうした議員たちは、何食わぬ顔で、今日も国会の赤絨毯の上を歩いているのです。

福島第一原発事故は、すべてが人災です。何から何まで100%人災でした。

その人災を拡大させ、将来の大勢の命を奪うことになるのは、こうした、もはや人間とは言いがたい下劣な連中なのです。
このことは決して忘却の彼方に追いやられることがあってはならないのです。


こうした新聞記事のソースは、どんどん削除されています。
少しでも早く、記録の保存が急がれます。





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