
熊取六人衆のひとり、今中哲ニ助教(京大原子炉実験所)の講演で、ベクレル/シーベルトの関係を分かりやすく解説。
ベクレル/シーベルトの知識は、内部被曝を避けるためには絶対に必要な知識です。
再度、おさらい、内部被曝のこと
知恵を働かせて内部被曝を極小にするためには、ベクレルとシーベルトについて知る必要があります。
そして、運悪く、初期の段階でヨウ素に被曝してしまったお子さんを持つ親御さんにとっても、とても重要なのが、ベクレル/シーベルトの関係を理解することです。
おさらいのつもりで、しかし、再度、しっかり記憶に刻み付けるようにしてポイントだけをまとめたいと思います。
ベクレル/シーベルトの関係は、人体への被曝を考えるときに不可欠な知識ですが、特に内部被爆による健康被害を想定して準備したり、放射線防護する際にはなくてならない知識でもあると痛感しています。
その前に、何より先に内部被曝をしっかり記憶する必要があります。
分かりきったことを今さら、などと言わないで、再度、おさらいしてください。
内部被曝とはなんですか?
1分40秒からご覧ください。
問題は、ひとくちに放射性物質と言っても、核種によって内臓の特定の器官に集るという性質を持っている、ということです。
その特定の器官で集中的に放射線を放出し、それが何十年、何万年(とっくに死んでしまっていますが)と続くのが内部被曝です。
当ブログでは、外部被曝と内部被曝の違いについて、豆電球にたとえて書いています。
【外部被曝と内部被曝の違い、おさらい】
もうひとつ別なたとえで言えば、手榴弾、あるいは手投げ弾という戦闘時に使う爆弾があります。
人の近くで爆発させて負傷させたりする死亡させたりする武器です。
土の上で爆発させる場合には、そのエネルギーは周囲に広がります。
しかし、手榴弾を飲み込んでしまった場合は、同じエネルギーが体の中で一瞬にして放散されるのですから、木っ端微塵に吹き飛んでしまいます。
内部被曝も、これと似たようなところがあって、手榴弾の爆発が体内で連続的に何十年も起こっているのですから、外部被曝と比べて細胞に致命的損傷を与えることになります。
内部被曝の第一人者、琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏が、「内部被曝は外部被曝の600倍に相当する」というのは、そんなところから実感を持ってイメージできるはずです。
もうひとつ。日常の生活シーンに当てはめてみましょう。
風の強い日に洗濯物を干す場合には、物干し場の前がホットスポットになっていないか確かめる必要があります。
ガイガーカウンターで計測しておくといいと思います。
脱水機にかけた後の湿り気のある洗濯物に、放射性物質が土埃となって舞い上げられて洗濯物に付着したとします。
確かに洗剤によって衣類は衛生的にはなったものの、放射生物質は繊維の間にもぐりこんでしまうのですから、それを着ていれば外部被曝していることになります。
また、乾いた洗濯物をタンスの引き出しに仕舞い込めば、そこがマイクロ・ホットスポットになってしまいます。
風の強い日には洗濯物を干さないほうがいいのです。
福島原発が爆発してから10ヶ月経ったので、セシウムは、ある程度土にもぐりこんでいると思います。風が舞っても以前のように、土の表面に浮きあがっていたセシウムが、そのまま飛んでくるということはないかもしれませんが、コンクリートやアスファルトの場合はそのまま表面に残っているはずですから、注意です。
地上5階とか10階のマンションなどでは、そうした心配は少ないのでしょう。
布団を久しぶりに外に干す場合なども同様です。
風の強い日、布団叩きで、「引っ越せー、引っ越せー」などとパンパンやる人は、そのままもろに内部被曝してしまいます。
かといって、布団を叩かないで、そのまま取り込んでしまえば、もっと危険なので、マスクやゴーグル、帽子を着用して、布団を叩くなど、やはり注意してほしいと思います。
内部被曝に関しては、さまざまな想像力を働かせることは必要なことだと思います。
上の動画は、
放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授の記事を動画に編集したものです。
記事のほうも、大変分かりやすいです。
ベクレル、シーベルトになじみましょう
さて、ベクレル/シーベルトの関係を理解するのに格好の動画が熊取六人衆のひとり、今中哲ニ助教(京都大学原子炉実験所)の講演会の動画です。
ベクレル/シーベルトの関係についても、とても分かりやすいです。
琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏、元放医研主任だった崎山比早子氏など、内部被曝については信頼できる何人かの専門家の動画をご覧になってきた方も、今一度、今中助教の動画の視聴をお勧めします。
3月11日の地震発災から原発の爆発、以後の流れを平易に簡潔に解説しています。
全体像を、今、一度確認するには最適な動画です。
難しすぎず、かといって初心者向きでもなく、ちょうど良い加減の内容になっています。
SPEEDI情報の隠蔽や、枝野&御用学者たちのセットが、放射性物質が降り注いでいるのに、「安全だ」と言ってきた経緯、ヒロシマ、ナガサキで人体実験したABCC(後の放射線影響研究所)にまで触れています。
今後、福島でABCCの役割を果たすのが、いまや、世界中から“日本のメンゲレ博士”と言われている山下俊一が副学長を努める福島医大です。この大学は人体実験が目的の悪の殿堂です。
紳士的で穏やかな口調の今中氏ですが、こうした原子力犯罪者たちに対する抑制された怒りは「闘士」を感じさせます。
この人は、今も戦っています。これからも。
できれば、最初からご覧ください。
放射能汚染時代 「ベクレル・シーベルトになじみましょう」
最初から36分までは、妊婦のX線検査、宇宙線などからの自然放射線による被曝など、話は広範囲にわたっています。
36分からは、いよいよベクレル/シーベルトについて解説しています。
時間のない方は、36分から視聴ください。
ベクレル/シーベルトについて
・「ベクレル」というのは、1896年に放射能を発見したフランス人の名前。
・「シーベルト」も人の名前で、スウェーデンの学者の名前。
シーベルトの功績は、よく分かっていない(謎が多い)が、ICRP(国際放射線防護委員会)に多大な貢献をした人間であることは確か。
・「ベクレル」というのは、「放射能の強さ」を表している。
「放射能」とは、放射線を出すことのできる「能力」のこと。
つまり、「放射能の強さ」とは、「放射線を出す能力の強さ」のこと。(40:20から)
・電球にたとえると、電球の光の強さ(明るさ)が「ベクレル」で、その光を浴びた量が「シーベルト」ということになる。
光(放射線源)に近づくほど、光を浴びる量(シーベルト)が多くなる。
まして、光を体の表面に浴びているだけでなく、光を食べてしまったら(内部被曝のこと)大変なことになる。
1000ベクレルの放射能(放射能とは、放射線を出す能力のこと)があれば、そこからは1秒間に1000個の放射線が放出されている、ということ。
ちなみに「キュリー」という単位は、1グラムのラジウムのこと。
これは、370億ベクレル(1秒間に370億個の放射線を放出する放射能の強さ)に相当する。
健康被害を想定する場合には、「ベクレル」ではなく、どれくらい放射線を浴びたかを示す単位「シーベルト」が多いか少ないか論じることになる。
人体への健康被害を考える場合は、結果として浴びた量である「シーベルト」だけを考えればいい。
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今中助教の「ベクレル/シーベルト」についての話は、ここまでですが、参考として以下の動画もご覧ください。
ベクレルとシーべルト
今中助教は、ベクレル/シーベルトの関係を、電灯の明るさにたとえて説明しました。
上の動画では、たき火にたとえて説明しています。
地震にたとえれば、地震のエネルギー規模を表すマグニチュードがベクレル、震度がシーベルトに相当すると言えなくもありません。
今中助教の同僚で、同じく熊取六人衆の小出裕章助教は、「今は戦争状態だ」と言っています。
ベクレル/シーベルトが本当に良く理解できるようになると、福島第一原発は、小出氏が言うように、まさしく戦争状態だということが理解できるようになります。
ベンレル/シーベルトを、機関銃の弾が雨あられのごとく降り注ぐ戦争の場面を借りて説明すると、
「敵側の持っている機関銃の数と、弾薬の数」=機関銃の弾をどれくらい発射できるかの能力=放射能の強さ=ベクレルで表す。
「雨あられのように飛んでくる機関銃の弾に当たった数」=シーベルト。
「体を貫いた銃弾の数」=外部被曝の程度。
「体の中に機関銃そのものが入って、体内で銃を打ちっぱなしにしたときに出る玉の数」=内部被曝。
これが体内で連続的に起こっているのが内部被曝です。
その期間は、永遠といっていいと思います。いくらたっても完全にはなくならないのです。300年経つと限りなくゼロにはなりますが、ゼロではないのです。
もっとも、そのときは私たちは土と同化しているのですが。
セシウムの物理学的半減期は約30年ですから、連続的に体内で爆発している弾の数(放射線の数)が半分に減るまでに30年かかる、ということです。
ただし、放射性物質には核種ごとに生物学的半減期というものがあり、排泄物(尿、大便、汗など)によって対外に排出されるものもあります。
これがセシウムの場合は、70~100日で半分が体外に排出されます。
しかし、物理学的半減期は約30年ですから、放射される放射線の量が半分になるまで30年かかります。
つまり、体内に入ってしまったセシウムが排泄されて半分の量になるまで70~100日(生物学的半減期)かかりますが、その間、ほとんど威力が衰えていない(威力が半分になるまで30年=物理学的半減期)セシウムによって細胞が攻撃を受け続けているわけです。
さらに100日後も、まだセシウムが半分、体内に残っているので、引き続き攻撃を受けるのです。
放射性ヨウ素の場合は、物理学的半減期が8日です。
たった8日の間に半分の爆弾が体内で炸裂するのですから、ダメージは計り知れません。
細胞を修復しているヒマがないのです。
福島第一原発の敷地内で作業をしている人たちは、毎日、数千万、数億の銃弾が飛んでくる中で作業をしています。
そして、その銃弾(放射線)が体を貫通しているのです。(外部被曝のこと)
長い時間、その場所にいるほど体を貫通する銃弾(放射線)の数は増えます。
高線量の現場では、数十分しか作業ができません。
法律では、原発作業員の年間被曝許容量は50ミリシーベルト、5年間の合計が100ミリシーベルトと決められていました。
つまり、年間50ミリシーベルト以上浴びると、細胞の修復のスピードより細胞が損傷を受けるスピードのほうが速いため、体の中に次々と異常な遺伝子が残ったままになるだけでなく、それが増殖し、ガンになる確率がどんどん高くなっていくのです。
しかし、厚生労働省は、非常事態だとして、これを一気に250ミリシーベルトに引き上げてしまったのです。
そして、一時ですが、さらにこれをも撤廃してしまおうという意見が出されました。
厚生労働省の当時の副大臣は、現厚生労働大臣の真っ赤な口紅がトレードマークの小宮山洋子です。
この人間は、冷酷な殺人大臣です。
もちろん、これに賛成した枝野幸男、菅直人、泣き芸の海江田万里、原子力安全・保安院、原子力安全委員会の連中も、原発作業員を平気で殺そうとしていたのです。
“自分だけ完全防護”のフランケン岡田 覚悟のある政治家がひとりもいないから官僚にバカにされる。
内部被曝、シーベルト、ベクレルが分かると、今の政府がどれだけ人間性を喪失した酷薄な人間の集団なのかよく分かると思います。
国に年間20ミリシーベルトの被曝を強要された福島の児童は、この政府と福島県の首長たちの犠牲者です。
その後、政府は「20ミリシーベルトを撤回し、1ミリシーベルトを目指す」と言ったものの、実質的には何も変わっていません。相変わらず20ミリシーベルトの被曝を半ば強制されているのです。
まったく口先三寸の詐欺師のような人間たちです。
「日本は国土が狭いから」???
とんでもないことです。福島県の住民200万人を避難させることなど、わけなくできます。
なぜ避難させないのか、世界中の人々が不思議がっています。
福島県民200万人を対象とした県民健康管理調査で、「なぜガンの早期発見につながる血液検査をやらないのか」という質問に、放射線医学総合研究所の人間が、「医療経済の問題だ」と答えたのです。
つまり、「いちいち血液検査などやっていたら、金がかかってしようがない」と言ったのです。
未曾有の災害が起こると、必ず国による棄民が出ます。
政治家、官僚、学者は、経済と人の命を天秤にかけます。
採算面で折り合わなければ、政治家たちは平気で国民を殺します。政治家、官僚、御用学者の本性とは、そういうものです。
このことは肝に銘じてください。
過去、何度も繰り返されたきたことです。
このように、シーベルトとは、銃弾が体を貫通した数(量)にたとえられます。
それが多いほど、細胞が傷つけられ、遺伝子が損傷を受けるチャンスが増える、ということになります。
つまり、ガンや内臓疾患、神経疾患になる可能性が高くなるのです。
昨年は、北海道を始め、いくつかの自治体が福島の児童の夏休み疎開を受け入れました。
たった一週間でも、放射能の影響の少ない土地で、汚染されていない食べ物を食べることは、傷つけられた細胞を修復する上で大切なことです。
福島市、郡山市、二本松市などのホットスポットや低線量地域で暮らすことは、数千発、数万発の銃弾が飛びかう中、被弾しながら生活するということです。
その弾は見えないのです。
見えない弾に当たって傷の手当てをしながら、傷口もふさがらないうちに、また翌日、別な弾に当たりながら暮らすことになるのです。
もし、放射線に当たったときに血が出るように人間の体が作られていれば、そこに暮らしている人たちは、全身、血だらけになって毎日生活しているのです。
「戦う」ことなどできません。
逃げるが勝ちです。
一度は、ソロバンをはじいて引越し費用など計算してみてください。
ECOTEST ガイガーカウンター 放射能測定機 TERRA (MKS-05)
ECOTEST
37,000 円

知恵を働かせて内部被曝を極小にするためには、ベクレルとシーベルトについて知る必要があります。
そして、運悪く、初期の段階でヨウ素に被曝してしまったお子さんを持つ親御さんにとっても、とても重要なのが、ベクレル/シーベルトの関係を理解することです。
おさらいのつもりで、しかし、再度、しっかり記憶に刻み付けるようにしてポイントだけをまとめたいと思います。
ベクレル/シーベルトの関係は、人体への被曝を考えるときに不可欠な知識ですが、特に内部被爆による健康被害を想定して準備したり、放射線防護する際にはなくてならない知識でもあると痛感しています。
その前に、何より先に内部被曝をしっかり記憶する必要があります。
分かりきったことを今さら、などと言わないで、再度、おさらいしてください。
内部被曝とはなんですか?
1分40秒からご覧ください。
問題は、ひとくちに放射性物質と言っても、核種によって内臓の特定の器官に集るという性質を持っている、ということです。

その特定の器官で集中的に放射線を放出し、それが何十年、何万年(とっくに死んでしまっていますが)と続くのが内部被曝です。
当ブログでは、外部被曝と内部被曝の違いについて、豆電球にたとえて書いています。
【外部被曝と内部被曝の違い、おさらい】
もうひとつ別なたとえで言えば、手榴弾、あるいは手投げ弾という戦闘時に使う爆弾があります。
人の近くで爆発させて負傷させたりする死亡させたりする武器です。
土の上で爆発させる場合には、そのエネルギーは周囲に広がります。
しかし、手榴弾を飲み込んでしまった場合は、同じエネルギーが体の中で一瞬にして放散されるのですから、木っ端微塵に吹き飛んでしまいます。
内部被曝も、これと似たようなところがあって、手榴弾の爆発が体内で連続的に何十年も起こっているのですから、外部被曝と比べて細胞に致命的損傷を与えることになります。
内部被曝の第一人者、琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏が、「内部被曝は外部被曝の600倍に相当する」というのは、そんなところから実感を持ってイメージできるはずです。
もうひとつ。日常の生活シーンに当てはめてみましょう。
風の強い日に洗濯物を干す場合には、物干し場の前がホットスポットになっていないか確かめる必要があります。
ガイガーカウンターで計測しておくといいと思います。
脱水機にかけた後の湿り気のある洗濯物に、放射性物質が土埃となって舞い上げられて洗濯物に付着したとします。
確かに洗剤によって衣類は衛生的にはなったものの、放射生物質は繊維の間にもぐりこんでしまうのですから、それを着ていれば外部被曝していることになります。
また、乾いた洗濯物をタンスの引き出しに仕舞い込めば、そこがマイクロ・ホットスポットになってしまいます。
風の強い日には洗濯物を干さないほうがいいのです。
福島原発が爆発してから10ヶ月経ったので、セシウムは、ある程度土にもぐりこんでいると思います。風が舞っても以前のように、土の表面に浮きあがっていたセシウムが、そのまま飛んでくるということはないかもしれませんが、コンクリートやアスファルトの場合はそのまま表面に残っているはずですから、注意です。
地上5階とか10階のマンションなどでは、そうした心配は少ないのでしょう。
布団を久しぶりに外に干す場合なども同様です。
風の強い日、布団叩きで、「引っ越せー、引っ越せー」などとパンパンやる人は、そのままもろに内部被曝してしまいます。
かといって、布団を叩かないで、そのまま取り込んでしまえば、もっと危険なので、マスクやゴーグル、帽子を着用して、布団を叩くなど、やはり注意してほしいと思います。
内部被曝に関しては、さまざまな想像力を働かせることは必要なことだと思います。
上の動画は、
放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授の記事を動画に編集したものです。
記事のほうも、大変分かりやすいです。
ベクレル、シーベルトになじみましょう
さて、ベクレル/シーベルトの関係を理解するのに格好の動画が熊取六人衆のひとり、今中哲ニ助教(京都大学原子炉実験所)の講演会の動画です。
ベクレル/シーベルトの関係についても、とても分かりやすいです。
琉球大学名誉教授の矢ヶ崎克馬氏、元放医研主任だった崎山比早子氏など、内部被曝については信頼できる何人かの専門家の動画をご覧になってきた方も、今一度、今中助教の動画の視聴をお勧めします。
3月11日の地震発災から原発の爆発、以後の流れを平易に簡潔に解説しています。
全体像を、今、一度確認するには最適な動画です。
難しすぎず、かといって初心者向きでもなく、ちょうど良い加減の内容になっています。
SPEEDI情報の隠蔽や、枝野&御用学者たちのセットが、放射性物質が降り注いでいるのに、「安全だ」と言ってきた経緯、ヒロシマ、ナガサキで人体実験したABCC(後の放射線影響研究所)にまで触れています。
今後、福島でABCCの役割を果たすのが、いまや、世界中から“日本のメンゲレ博士”と言われている山下俊一が副学長を努める福島医大です。この大学は人体実験が目的の悪の殿堂です。
紳士的で穏やかな口調の今中氏ですが、こうした原子力犯罪者たちに対する抑制された怒りは「闘士」を感じさせます。
この人は、今も戦っています。これからも。
できれば、最初からご覧ください。
放射能汚染時代 「ベクレル・シーベルトになじみましょう」
最初から36分までは、妊婦のX線検査、宇宙線などからの自然放射線による被曝など、話は広範囲にわたっています。
36分からは、いよいよベクレル/シーベルトについて解説しています。
時間のない方は、36分から視聴ください。
ベクレル/シーベルトについて
・「ベクレル」というのは、1896年に放射能を発見したフランス人の名前。
・「シーベルト」も人の名前で、スウェーデンの学者の名前。
シーベルトの功績は、よく分かっていない(謎が多い)が、ICRP(国際放射線防護委員会)に多大な貢献をした人間であることは確か。
・「ベクレル」というのは、「放射能の強さ」を表している。
「放射能」とは、放射線を出すことのできる「能力」のこと。
つまり、「放射能の強さ」とは、「放射線を出す能力の強さ」のこと。(40:20から)
・電球にたとえると、電球の光の強さ(明るさ)が「ベクレル」で、その光を浴びた量が「シーベルト」ということになる。
光(放射線源)に近づくほど、光を浴びる量(シーベルト)が多くなる。
まして、光を体の表面に浴びているだけでなく、光を食べてしまったら(内部被曝のこと)大変なことになる。
1000ベクレルの放射能(放射能とは、放射線を出す能力のこと)があれば、そこからは1秒間に1000個の放射線が放出されている、ということ。
ちなみに「キュリー」という単位は、1グラムのラジウムのこと。
これは、370億ベクレル(1秒間に370億個の放射線を放出する放射能の強さ)に相当する。
健康被害を想定する場合には、「ベクレル」ではなく、どれくらい放射線を浴びたかを示す単位「シーベルト」が多いか少ないか論じることになる。
人体への健康被害を考える場合は、結果として浴びた量である「シーベルト」だけを考えればいい。
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今中助教の「ベクレル/シーベルト」についての話は、ここまでですが、参考として以下の動画もご覧ください。
ベクレルとシーべルト
今中助教は、ベクレル/シーベルトの関係を、電灯の明るさにたとえて説明しました。
上の動画では、たき火にたとえて説明しています。
地震にたとえれば、地震のエネルギー規模を表すマグニチュードがベクレル、震度がシーベルトに相当すると言えなくもありません。
今中助教の同僚で、同じく熊取六人衆の小出裕章助教は、「今は戦争状態だ」と言っています。
ベクレル/シーベルトが本当に良く理解できるようになると、福島第一原発は、小出氏が言うように、まさしく戦争状態だということが理解できるようになります。
ベンレル/シーベルトを、機関銃の弾が雨あられのごとく降り注ぐ戦争の場面を借りて説明すると、
「敵側の持っている機関銃の数と、弾薬の数」=機関銃の弾をどれくらい発射できるかの能力=放射能の強さ=ベクレルで表す。
「雨あられのように飛んでくる機関銃の弾に当たった数」=シーベルト。
「体を貫いた銃弾の数」=外部被曝の程度。
「体の中に機関銃そのものが入って、体内で銃を打ちっぱなしにしたときに出る玉の数」=内部被曝。
これが体内で連続的に起こっているのが内部被曝です。
その期間は、永遠といっていいと思います。いくらたっても完全にはなくならないのです。300年経つと限りなくゼロにはなりますが、ゼロではないのです。
もっとも、そのときは私たちは土と同化しているのですが。
セシウムの物理学的半減期は約30年ですから、連続的に体内で爆発している弾の数(放射線の数)が半分に減るまでに30年かかる、ということです。
ただし、放射性物質には核種ごとに生物学的半減期というものがあり、排泄物(尿、大便、汗など)によって対外に排出されるものもあります。
これがセシウムの場合は、70~100日で半分が体外に排出されます。
しかし、物理学的半減期は約30年ですから、放射される放射線の量が半分になるまで30年かかります。
つまり、体内に入ってしまったセシウムが排泄されて半分の量になるまで70~100日(生物学的半減期)かかりますが、その間、ほとんど威力が衰えていない(威力が半分になるまで30年=物理学的半減期)セシウムによって細胞が攻撃を受け続けているわけです。
さらに100日後も、まだセシウムが半分、体内に残っているので、引き続き攻撃を受けるのです。
放射性ヨウ素の場合は、物理学的半減期が8日です。
たった8日の間に半分の爆弾が体内で炸裂するのですから、ダメージは計り知れません。
細胞を修復しているヒマがないのです。
福島第一原発の敷地内で作業をしている人たちは、毎日、数千万、数億の銃弾が飛んでくる中で作業をしています。
そして、その銃弾(放射線)が体を貫通しているのです。(外部被曝のこと)
長い時間、その場所にいるほど体を貫通する銃弾(放射線)の数は増えます。
高線量の現場では、数十分しか作業ができません。
法律では、原発作業員の年間被曝許容量は50ミリシーベルト、5年間の合計が100ミリシーベルトと決められていました。
つまり、年間50ミリシーベルト以上浴びると、細胞の修復のスピードより細胞が損傷を受けるスピードのほうが速いため、体の中に次々と異常な遺伝子が残ったままになるだけでなく、それが増殖し、ガンになる確率がどんどん高くなっていくのです。
しかし、厚生労働省は、非常事態だとして、これを一気に250ミリシーベルトに引き上げてしまったのです。
そして、一時ですが、さらにこれをも撤廃してしまおうという意見が出されました。
厚生労働省の当時の副大臣は、現厚生労働大臣の真っ赤な口紅がトレードマークの小宮山洋子です。
この人間は、冷酷な殺人大臣です。
もちろん、これに賛成した枝野幸男、菅直人、泣き芸の海江田万里、原子力安全・保安院、原子力安全委員会の連中も、原発作業員を平気で殺そうとしていたのです。

“自分だけ完全防護”のフランケン岡田 覚悟のある政治家がひとりもいないから官僚にバカにされる。
内部被曝、シーベルト、ベクレルが分かると、今の政府がどれだけ人間性を喪失した酷薄な人間の集団なのかよく分かると思います。
国に年間20ミリシーベルトの被曝を強要された福島の児童は、この政府と福島県の首長たちの犠牲者です。
その後、政府は「20ミリシーベルトを撤回し、1ミリシーベルトを目指す」と言ったものの、実質的には何も変わっていません。相変わらず20ミリシーベルトの被曝を半ば強制されているのです。
まったく口先三寸の詐欺師のような人間たちです。
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とんでもないことです。福島県の住民200万人を避難させることなど、わけなくできます。
なぜ避難させないのか、世界中の人々が不思議がっています。
岡田克也氏、福島の子どもたちを避難させないのは「お金が掛かるから」と説明
福島県民200万人を対象とした県民健康管理調査で、「なぜガンの早期発見につながる血液検査をやらないのか」という質問に、放射線医学総合研究所の人間が、「医療経済の問題だ」と答えたのです。
つまり、「いちいち血液検査などやっていたら、金がかかってしようがない」と言ったのです。
未曾有の災害が起こると、必ず国による棄民が出ます。
政治家、官僚、学者は、経済と人の命を天秤にかけます。
採算面で折り合わなければ、政治家たちは平気で国民を殺します。政治家、官僚、御用学者の本性とは、そういうものです。
このことは肝に銘じてください。
過去、何度も繰り返されたきたことです。
このように、シーベルトとは、銃弾が体を貫通した数(量)にたとえられます。
それが多いほど、細胞が傷つけられ、遺伝子が損傷を受けるチャンスが増える、ということになります。
つまり、ガンや内臓疾患、神経疾患になる可能性が高くなるのです。
昨年は、北海道を始め、いくつかの自治体が福島の児童の夏休み疎開を受け入れました。
たった一週間でも、放射能の影響の少ない土地で、汚染されていない食べ物を食べることは、傷つけられた細胞を修復する上で大切なことです。
福島市、郡山市、二本松市などのホットスポットや低線量地域で暮らすことは、数千発、数万発の銃弾が飛びかう中、被弾しながら生活するということです。
その弾は見えないのです。
見えない弾に当たって傷の手当てをしながら、傷口もふさがらないうちに、また翌日、別な弾に当たりながら暮らすことになるのです。
もし、放射線に当たったときに血が出るように人間の体が作られていれば、そこに暮らしている人たちは、全身、血だらけになって毎日生活しているのです。
「戦う」ことなどできません。
逃げるが勝ちです。
一度は、ソロバンをはじいて引越し費用など計算してみてください。
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ECOTEST
37,000 円

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