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アメリカ地質調査所(USGS)の資料を基にした2種類の火山防災マニュアル「火山灰の健康影響」、「降灰への備え」が無料でダウンロードできます。
日本の多くの火山防災マニュアルの原本のようなマニュアルです。



この記事と併せて、2月20日更新「春から〔PM2.5+スギ花粉+セシウム〕の粒子がやってくる」もお読みください。

春からのスギ花粉にPM2.5が結合し、さらにスギ花粉には今年も放射性セシウムが付着しているので、負担がかかりますが、より確実な防護には専用のマスク(N95以上)が望ましいと思います。

大噴火の後では、呼吸器疾患で人が亡くなっている

内閣府は、富士山が1707年の宝永大噴火並みの噴火を起こした場合、首都・東京にどの程度の被害が出るのか算定しました。
2012年12月4日 朝日新聞

宝永大噴火の時の火山灰の総噴出量は約7億立方メートルで、16日間にわたって灰が降り続いたという。

想定される東京全域の降灰は平均約1センチ
首都高や都道の主要幹線道路は長さ計2739キロメートルあり、都道路清掃協会が所有する全85台の清掃車 を休みなく動かしても除去に計90時間かかるという。

2000年の有珠山(北海道)の噴火の事例から、湿った火山灰なら5ミリ、乾燥していても2センチが道路に積もるとスリップし、通行不能になるとのデータもある。

11月9日にも、「富士山が大噴火したら…都内道路の灰、除去に4日必要」という見出しで富士山噴火を警告する記事が同じく朝日新聞に掲載されています。

下の地図は、内閣府が2004年に作成したハザードマップですが、富士山が噴火した場合、降灰の範囲は大方このようなるだろうというものです。

これによると、朝日新聞の最近の発表と違って、東京23区内は10cmも火山灰が降り積もるというシミュレーションになっています。

20121007-10.jpg
富士山火山広域防災対策基本方針  中央防災会議 平成18 年2月発表

内閣府も申し訳程度に、「火山灰防護対策」を作成しているのですが、これでは、まったくお話になりません。

一口に火山噴火災害といっても、地震を誘発させるもとになるだけでなく、梅雨時や台風の季節であれば、山間地での土石流の発生、火山灰が成層圏にまで達した場合の電波障害や天候の寒冷化、避難生活が長期化する場合の病気の発症など、二次災害、三次災害が続いて起こります。

噴火が収まって、人々の気が緩んでからのほうが、いろいろ厄介なことが出てきます。

1991年に起きたフィリピンのピナトゥボ山噴火では、噴火が沈静化した後も、避難生活者の子供、御年寄りが次々と倒れていったのです。
「火山噴火被災地」---フィリピン・ピナツボを襲う二次災害

2010年に起きたジャワ島のムラピ山の再噴火のときには、飛んできた火山灰によって住民の間に広く呼吸器障害などが発生し、生後2ヵ月の乳児を含む少なくとも25人が死亡

三宅島噴火においては火山灰吸入により細気管支炎・器質化肺炎を発症した症例が報告されています。

富士山が、どのような兆候を示してから噴火にいたるのかをまとめておくために「富士山は噴火スタンバイ状態にある」という記事を書いたとき、国内の火山防災専門家のサイトや国の関係機関のサイトも読んだのですが、それらの情報の元になっているのが、アメリカ合衆国内務省・アメリカ地質調査所(USGS)の資料を基にした火山災害対策マニュアルであることが分かりました。

非常にコンパクトにまとめられているのですが、一般公開されている火山災害対策情報のうちで、もっとも具体的・実践的で、火山灰から身を守るために、もっとも有効な資料だと思います。

こうした情報は、アメリカ地質調査所(以下USGS)発表の情報を提供している Volcano Hazards Program Site から入って入手することができます。(下の画像のサイト)

「①英語サイトからダウンロードする」手順と、「②日本語サイトからダウンロードする手順」の両方を挙げておきます。

「①英語サイトからダウンロードする」方法は遠回りになっていますが、そこに至るまでのリンクの状態(情報提供者が一般市民に何を知って欲しいか、を知るために)を示しています。

一刻も早く、このパンフレットをダウンロードしたい方は、直接、日本語サイトに行ってください。を飛ばして、②日本語サイトからダウンロードするへどうぞ。

ダウンロードできる2種のマニュアルは①も②も同じものです。

①英語サイトからダウンロードする

http://volcanoes.usgs.gov/ash/
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http://www.ivhhn.org/index.php?option=com_content&view=article&id=55&Itemid=61
20121215-5.jpg
http://www.ivhhn.org/pamphlets.html
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③へすすむ

②日本語サイトからダウンロードする
 
http://www.geocities.jp/ychojp/ivhhn/2010/pamphlets.html
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③マニュアル2種を入手できました

①、②の手順で、以下の2種類の火山防災マニュアルが無料で入手できました。

20121215-9.jpgこのしおりは、火山灰が降る地域に暮らす人々の安全を確保するために、国際火山災害健康リスク評価ネットワーク(International Volcanic Health Hazard Network=IVHHN)、国際火山学地球内部化学協会の都市火山委員会、ニュージーランド地質・核科学研究所(GNS Science)ならびに米国地質調査所(USGS) が共同で作成しました。

このしおりでは、火山灰に関して懸念される健康への影響や、火山灰が降ったときに、あなた自身や家族を守るための方法を詳しく説明します。

20121215-10.jpgこのしおりは、火山灰が降る地域に暮らす人々の安全を確保するために、国際火山災害健康リスク評価ネットワーク(International Volcanic Health Hazard Network=IVHHN)、国際火山学地球内部化学協会の都市火山委員会、ニュージーランド地質・核科学研究所(GNS Science)ならびに米国地質調査所(USGS) が共同で作成しました。

このしおりでは、火山灰が降るという予報が出されたときに従うべき手順や、降灰中にすべきこと、降灰後に火山灰を清掃する最も効率的な方法について、詳しく説明します。


この2種類のパンフレットは、国際火山学地球内部科学協会(IAVCEI)の小部会として2003年に発足した国際火山災害健康リスク評価ネットワーク(International Volcanic Health Hazard Network; IVHHN)のメンバーによって企画編集されたものです。

企画編集に当たっては、このほか、アメリカ地質調査所(USGS)ニュージーランド地質・核科学研究所(GNS)が共同で参加しています。

この簡潔で分かりやすい2種類のパンフリレットを読めば、大方の準備はできると思います。
ただし、内容をコンパクトにしてあるため、実生活に照らして準備するためには、多少の想像力を働かせる必要があります。

肺の病気や心臓疾患を抱えている人、子供には火山灰は非常に危険

このパンフレットの内容は、「降灰前に準備しておくこと」、「降灰中にすべきこと」、降り積もった火山灰の除去など、「降灰後の作業における注意点」の3つに分けられています。

「降灰中にすべきこと」と、「降灰後の作業における注意点」は、とにかく、家の中に火山灰が入り込まないように隙間をふさぎ、家電などの備品にカバーをかけ、食料と水を備蓄し、外出をしないこと。

そして、必ずマスクとゴーグルを着用することに尽きるわけですが、このことについては富士山に噴火の兆候が出てきた時点で、また詳しく記事にしたいと思います。それでも間に合います。

今、やるべきことは何よりも、火山灰を吸引したり、目に入ってしまった場合、私たちの健康に何が起こるか、という予備知識を蓄えておくことです。

こうしたことは、直前になってから情報を探しても、頭の中が真っ白になってしまって理解できないものです。理解できなければ、健康を守るため、どんなアイテムを揃えるのがベストなのか、発想すら出てこないということになります。

さて、ここからは、パンフレットの内容の「健康被害を防ぐ」という重要な部分について取り上げたいと思います。

IVHHN の中心メンバーである研究者たちは、呼吸によって体内に入りうる4ミクロン(μm)以下の火山灰は、 珪酸鉱物の多形結晶の一つであるクリストバライトを大量に含んでおり、 珪肺症(ケイはい症)および肺がんを引き起こす可能性があることを発見しました。

…採石場や建設現場での作業や農作業その他の各地域における生産活動ならびに風によって、 火山性土壌から砂塵が繰り返し巻き上げられるために、何百万人もの人々が頻繁に火山灰にさらされています。 火山灰粒子はこれらの地域のエアロゾルの重要な構成要素となっており、喘息(ぜんそく)、珪肺症(ケイはい症)、 結核の再発および肺がんを引き起こす可能性があります。
(以上、http://www.geocities.jp/ychojp/ivhhn/2010/about/aim.html

1ミクロン(μm)は1000分の1ミリ

火山灰によって肺ガンを引き起こすかもしれない、というと心配になりますが、これは採石場などで長年作業をしている人の場合であって、火山灰を吸い込んだからといって、ガンになるものではないとされています。

問題は、ぜんそくや気管支炎、肺気腫など肺に問題を抱える人々や、深刻な心臓疾患のある人々が火山灰を吸い込んだ場合、生命に危険が生じるということです。

特に子供の場合は、それまで健康に問題がなかったのに、火山灰を吸い込んでから、突然、ぜんそくを発症してしまう例があるので要注意です。

参考:火山灰吸入による疾患と珪肺症

火山灰には毒が含まれているのか

火山灰には硫黄酸化物などが付着していて、酸性を帯びています。

この火山灰が呼気から体内に取り込んでしまった場合、どんな害があるのでしょうか。

「人が吸い込み肺の奥までたどりついて肺に障害を起こす火山灰は
およそ10ミクロン未満の非常に細かい粒子の一部です。従って大部分の火山灰は気道で粘液に包まれ痰として口からはき出されます。

火山のすぐ麓では大きな粒子が大量に落ちてきますが、この大部分は肺の奥には入りません。
10ミクロン(μm)未満の細かいサイズの粒子(浮遊粉塵)は、火山から少し離れた地域に多くみられます。

とはいっても、火山に近いところに住んでいる人ほど呼吸器疾患が多く見られるのは事実です。
しかし、この呼吸器疾患の有症率は、一番高い地域でも都会に比べてはるかに低いのです。

このように、火山灰そのものにはそれほど強い毒性はなく、遠方では毒性が薄くなってから地上に降りてくるので、その周辺でもほとんど健康に影響がないと考えてよいようです」。
(以上 火山灰は体に毒か?より抜粋)

先に書いた「肺ガンを引き起こすかもしれない」というのは、4ミクロン(μm)以下の超微粒子に特に含まれているクリストバライトという成分が原因であり、それも噴火などの一過性の場合、呼気から灰に取り込んでしまっても肺ガンは引き起こさないと考えられています。

火山灰は尖ったガラス片ですから、火山灰が降下中、長い間外にいて、マスクも着けなければ、やはり健康に問題が生じます。(そんな人はいないだろうという前提で書いているのですが)

そんなに大きな粒子は東京、神奈川、千葉までほとんど飛んできません。
だからといって安心はできないわけで、問題は、化粧のときに使うパウダーのような数ミクロン(μm)単位の火山灰なのです。

メイクのときに、赤ちゃんがいるそばで、ナノ粒子のパウダーを使わないのと同じように、こうした超微粒子の火山灰ほど、近所の路地や公園に残ったままになるので、できれば、そうした場所に近づけないようにすることも大切です。

噴火が収まっても、以後、雨が何度も降って、流されたり、土中に吸収されるまでは、マスクを着用させたほうが安全です。
こういう超微粒子の火山灰は、子供が運動などをして、深く呼吸したときに、肺の奥深く吸い込んでしまいます。

可能であれば、「噴火間近のニュース」が流れたら、日頃から準備していた荷物を持って遠くに2~3週間避難するにこしたことはありません。

もっとも、噴火が収まっても、しばらの間、交通手段は止まったままかも知れませんが。

火山灰を防ぐためのマスクはどれ

では、4ミクロン(μm)以下の細かい火山灰を吸い込まないためのマスクとは、どんなマスクでしょう。

よく、「サージカルマスク」で、ほとんと代用できるという話を聞きますが、正確に言えばサージカル・マスクとは、「surgical=外科用の」という意味のとおり、医療用マスクのことを指します。

どちらかというと、サージカルマスクは、自分がインフルエンザなどのウィルスを保有している場合、他人に飛沫感染(くしゃみなど細かい飛沫を相手に浴びせることによって空気感染させる)を起こさせないように、口・鼻からの飛沫が飛ぶのを防ぐことを目的として作られています。

サージカルマスクは、特に季節性インフルエンザ(いわゆる単なる風邪のこと)や花粉症対策には効果的です。

花粉のサイズは10~100ミクロン(μm)
です。
ハウスダストの中でも恐いチリダニサイズは、0.2~0.4mmと大きいので、これらもサージカルマスクで十分過ぎるほどです。

ちなみに杉花粉は25ミクロン(μm)程度です。東京まで飛んでくるような微細な火山灰より、ずいぶん大きいのです。

サージカル・マスクのように用途や目的を示すほかに、N95、N99、N100規格といった、どれくらい細かな粒子をブロックできるのかを表したマスクがあります。

手術の執刀医が着用しているのは、通常はN95、N99規格のサージカル・マスクです。

N規格」とは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)が策定したマスクの性能規格で世界標準になっています。

・N95:0.1~0.3μmの微粒子を95%以上除去できる性能
・N99:0.1~0.3μmの微粒子を99%以上除去できる性能
・N100:0.1~0.3μmの微粒子を100%以上除去できる性能

チェルノブイリ原発事故で広範囲に拡散したのは、放射性物質が付着した約0.3~1.0ミクロン(μm)の塵埃などの微粒子だったと報告されています。

吸い込んでしまったら、肺の奥まで到達して固着してしまう、もっとも小さい火山灰は、このチェルノブイリ事故のときに拡散した放射性粒子の10倍程度の大きさということになります。

N100規格のマスクで、かつ顔と密着する部分をテープで完全にふさいで隙間を作らなければ、このもっとも厄介な放射性物質を含んだ極微粒子を呼気から吸い込まずに済むということになります。
とはいっても、100%防ぐのは無理だと思います

当然、N95規格N99規格N100規格のマスクであれば、どんなに細かい火山灰でも、ほぼ完全にブロックできることになります。

それどころか、「致死率は60%以上」とWHOがパンデミックを煽ったH5N1型インフルエンザ・ウィルスも完全にブロックできることになります。(ひところ騒がれた例の新型インフルエンザウィルスの飛沫拡散の場合、サイズが0.3μ~5μmと言われています)

しかし、こんなマスクは苦しくて長い間、着けていられません。
ましてや、買い物をしたり、家の周りの火山灰を掃除したり、体を動かすときは苦しくして仕方がないでしょう。

ということで、火山灰から肺を守るには、ドラッグストアで、比較的性能の高いものを買えばいいということになります。
心配であれば、ガーゼを水で湿らせたものをマスクに下に重ねて使えばいいでしょう。

また、抗ウィルス・マスクの性能表示に「BFE」とか「PFE」といった表示が付いているマスクがありますが、これは以下のような意味です。

BFE(細菌濾過効率)…細菌を含む粒子(平均粒子径4.0~5.0クロン(μm)の除去割合
PFE(微粒子濾過効率…試験粒子(0.1μmのポリスチレン製ラテックス球形粒子)の除去割合


BFE99%マスクというと、4.0~5.0クロン(μm)の細菌のブロック率が99%ということを意味します。
新型インフルエンザ対応なら、0.1ミクロン単位の性能テストを受けたPFE BFE表示のあるマスクなら、一応は安心できるということになります。

中央高速の笹子トンネル天井板崩落事故のときにも指摘されましたが、マスクはある程度の性能のものでいいので、ダッシュボードに入れておくと安心です。

中国製のものはできれば避けたほうが無難です。

【関連記事】 放射性物質防護のためのN95、N99及びN100マスクに関する基礎知識





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